<心を揺さぶる上映会>FROM EAST
〜協力〜
fromEast
長野県塩尻市大門4-4-8
Tel:0263-52-0515
〜執筆者紹介〜
映画コラムニストの合木こずえです。
映画館で生まれ育ち、役者を目指して 進学し、 結局映画の仕事に戻ったはぐれ者です。
生まれた時からスク リーンの前にいるので、 数限りなく観た映画のシーンが常に頭を駆け巡り、 現実の中にそれを求めて落胆ばかりしています。

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FROM EASTは、
1995年に一旦東京を引き揚げて来たときに作った上映会です。
フランス映画やイギリス映画が大好きなので、
渋谷のBunkamuraル・シネマや銀座のシネ・スイッチ、
日比谷のシャンテ・シネなどで上映される作品を選定して、
日本映画の秀作も織り交ぜ、毎月1本〜2本、
1週間または2週間と限定して上映しています。
「あぁ結婚生活」MARRIED LIFE  1時間30分
12月20日(土)〜26日(金) 毎日
10:30/20:30 料金は通常と同じです。
アメリカ映画/1時間30分 監督:アイラ・サックス
出演:ピアース・ブロスナン、クリス・クーパー、パトリシア・クラークソン、レイチェル・マクアダムス


舞台は1940年代のアメリカ。裕福で仲睦まじい夫婦の、それぞれが抱く本心をじっくりと映し出してゆく。
夫は妻をいたわり、良き家庭人ぶりを見せてはいるが、実は若いブロンド美人の恋人と一緒になりたいと思っている。
一方妻も、何喰わぬ顔をして年下の青年とつきあっている。そんな二人が顔を合わせると、互いに良き妻と夫を演じているから面白い。やがて夫は親友に恋人を紹介し、味方につけようとするのだが、それが間違いのもとだった。
あぁ結婚生活
ストーリーはありがちなメロドラマだが、演ずる役者がこうもうまいと新鮮な世界を見せられているような気になってくる。夫役にはクリス・クーパー、妻をパトリシア・クラークソンが演じ、倦怠期にさしかかりながら表面ンを取り繕う夫婦のしらじらしさをリアルに演じている。そして親友は永遠のハンサムボーイ、ピアース・ブロスナン。
ブロンド美人には「きみに読む物語」でブレイクしたレイチェル・アクアダムス。
大人同士の会話が冴える巧みな脚本と演出に、懐かしいアメリカ映画の「粋」を楽しめる。


「あぁ結婚生活」MARRIED LIFE  1時間30分
12月20日(土)〜26日(金) 毎日
10:30/20:30 料金は通常と同じです。
アメリカ映画/1時間30分 監督:アイラ・サックス


〜映画の見方メモ〜
 私の上映会には「通りすがりに時間つぶしのために、ふらっと立ち寄る」方はいません。皆さん、この日は映画を見る、と計画し、スケジュール調整し仕事や家事を片付けてわざわざ来て下さる映画ファンばかりです。ですから当然ながら携帯電話の電源は切って下さいますし、上映中の私語や物音も極力慎んでいらっしゃいます。それは映画に限らず、他人と芸術を共有する場合の最低限の決まり事です。でも芝居やコンサートを観に行くと、必ず無神経な音を出したり携帯の画面を光らせたりする方がいます。そういう方は多分プライオリティーが「そこ」にはないのでしょう。だったら来ないで下さいと言いたくなりますね。ひとつの素晴らしい芸術を他人と一緒に味わう、という歓びは、マナーを守るという思いやりがあってこその感動だと私は思います。



2008/11/24 UP