おかげさまで無事終了いたしました。 ありがとうございました。 +第22回定期演奏会(予定)+ 2009年12月6日 長野県伊那文化会館 シューマン:交響曲第3番 「ライン」 |
上伊那唯一のオーケストラ、伊那フィルハーモニー交響楽団
伊那谷の音楽シーンを作っていると言っても・・・いいんじゃない? とにかく、音楽漬けの毎日を送っている伊那フィル団員さんに 音楽について"なんでも"語っていただくコーナーです。 クラッシックはもちろん、音楽だったらなんでもあり! シューベルト作曲 弦楽五重奏 ハ長調 作品163 大学のオーケストラの同期の弦楽器奏者の男はヴァイオリン2人・ヴィオラ1人・チェロ2人であった。いまでもそうだが女性に声をかけられない私にとって、室内楽をしようとするとほとんど男だけになってしまう。同期の弦楽器の男が5人であったため弦楽四重奏をするとチェロが1人余ってしまう。ある時チェロの同級生が変な楽譜を持ってきた。見るとヴァイオリン2・ヴィオラ1・チェロ2の編成だ。変な曲もあるものだと思いながら弾いてみると結構いい曲だ。ただシューベルトの作品なのであの交響曲第9番“グレート”のように転調して・また転調して・またまた転調して同じメロディーという展開だが、アマチュアには一度練習して弾けるようになればズーと弾けるわけで結構都合がいい。ところが・・である。当時はレコードしかなかったが、レコードを聴くとどうも冗長でしまらない演奏ばかりである。自分たちで演奏すると結構真剣に弾いているためか?そんなに長くは感じないのに、と長年思っていた。 就職してしばらくして仕事で出張した帰りの車の中で何気なくラジオをかけた。どこかで聞いた曲だなと思って聞いていると素晴らしい演奏である。何といってもテンポがいい。今風にいえば超快適な早さだ。どんどん曲が展開していく。シューベルトの弦楽五重奏だと気がついてさらに聞き入ってしまった。ファーストヴァイオリンの圧倒的な技術の高さがこのテンポを可能にしていると感じた。職場に着いてからも20分ほど駐車場で車に乗ったまま聞いていた。演奏が終わり、アナウンサーが各パートの演奏者を紹介した。ファーストヴァイオリン:ヤッシャー・ハイフェッツ。納得した。そうだよな!ハイフェッツがファーストヴァイオリンなら分かるよ。だからこんなにいいテンポなんだ。このテンポならこの曲はとってもいい曲だなと思った(逆い言えばこんなにいい曲なのでハイフェッツが弾いたのだ!)。それからしばらくこのレコード?CD?を探したがとっくに廃盤になっていた。 ところが何年かしてRCAレコ−ドからハイフェッツ・コレクションがついに発売された。このシリーズの第37巻にシューベルトの弦楽五重奏が収録されていた。ヴィオラがあのプリムローズで、ファーストチェロがピアティゴルスキーである。やはりこれが一番いいと思う。いまでもわくわくする。 私のお勧め:RCA Victor Gold Seal The Heifetz collection volume 37 2009/07/24 UP
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