おかげさまで無事終了いたしました。 ありがとうございました。 +第22回定期演奏会(予定)+ 2009年12月6日 長野県伊那文化会館 シューマン:交響曲第3番 「ライン」 |
上伊那唯一のオーケストラ、伊那フィルハーモニー交響楽団
伊那谷の音楽シーンを作っていると言っても・・・いいんじゃない? とにかく、音楽漬けの毎日を送っている伊那フィル団員さんに 音楽について"なんでも"語っていただくコーナーです。 クラッシックはもちろん、音楽だったらなんでもあり! ラモーの管弦楽曲 そのブリュッヘンが好んで、フランス・バロックの作曲家ラモーを取り上げています。彼の率いる18世紀オーケストラの10周年記念ライブ盤に、「歌劇ボレアドより コントルダンス」なる小曲が入っていました。リズミカルだが不安な響きから始まり、何だかよくわからない太鼓がドコドコドコドコと鳴り始めるとたちまち雰囲気は野生の音楽に!管楽器はブォーブォーと吹き鳴らし、異様な推進力にあふれるこの曲の奇妙な魅力に惹かれたのが、私とラモーの出会いです。残念ながらこのCDは、現在入手困難らしい。 その後CDショップで、主にオペラの管弦楽曲の抜粋〜「ナイス」「ゾロアストル」「エベの祭典」「優雅なインドの国々」など見つけては次々に聴きました。著名な「クラブサン曲集」はちょっと自分にはピンと来なかったのですが、管弦楽曲はどれも面白く、その中で一番気に入ったのが「空想の管弦楽曲(サンフォニー・イマジネール)」と題した一枚です。 【CD】 今をときめくミンコフスキ指揮/ルーブル宮音楽隊によるアンソロジー。ラモーのさまざまなオペラから選り抜いた17曲の名曲集です。演奏はブリュッヘンに比べ鋭さにはやや欠けるが、実に色彩豊かで、温かさ可愛らしさも備えた人情派。もちろん迫力もたっぷり!演奏はもちろん、選曲と構成も素晴しい。一曲目、太鼓の強烈な一撃から始まる「ザイス」から(混沌からの解放と四大元素が分離する時の衝撃を描いた序曲)…どうです、タイトルだけでも凄いでしょう。 ラストの3曲、「優雅なインドの国々」から(未開人の踊り)と(シャコンヌ)の間に、「ボレアド」から(ポリヒュミニアのアントレ)を挟んだ一連のストーリー仕立てには、いつもぐっときてしまいます。シャコンヌという形式でこんな躍動的な曲があるというのが驚き。アントレの優しさもじんときます。「ボレアド」は最近オペラ全曲上演の映像を観ましたが、まったく名曲ぞろい。(時とゼフィールのためのガボット)も素敵です。前述の(コントルダンス)もいい。 そして「めんどり」。この曲はオペラが元ではないのですが、レスピーギの組曲「鳥」の原曲になっています。演奏は、ニワトリというより、セサミストリートに登場する黄色いデカい鳥が群れをなして迫ってくるよう。つい笑ってしまいます。 チャーミングで、大胆で、心に響くラモーの名曲たち。いつか、この曲集から何曲かを選んで演奏してみたいな!本当に。 ♪オススメCDはこちら♪ 2009/09/01 UP
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