2010年11月14日(日) 長野県伊那文化会館 チャイコフスキー:交響曲第五番 ヴェートーベン:交響曲第五番運命 |
上伊那唯一のオーケストラ、伊那フィルハーモニー交響楽団
伊那谷の音楽シーンを作っていると言っても・・・いいんじゃない? とにかく、音楽漬けの毎日を送っている伊那フィル団員さんに 音楽について"なんでも"語っていただくコーナーです。 クラッシックはもちろん、音楽だったらなんでもあり! 大学に入れたらオーケストラがいいなと漠然と思っていたところ、コントラバス志望者がなんと8人もいてびっくりしました。人数が4人に絞られて、檜山薫先生に習い始めました。先生は、小さなことでもほめて伸ばすタイプで、ただ「ほめるとダメですねえ」ともよく言われていました。 コントラバス・パートに入ると、最初のステージは、1年生と2年生だけのオーケストラによる演奏会が晩秋にあります。このときのプログラムは、コッペリア、ブラニーク(わが祖国第6曲)、運命(アンコールはトランペット吹きの休日)でした。 「運命」(日本以外では言わないそうですが)、それまでも聴いているつもりになっていたのに、練習が始まって、実はまったく曲を知らなかったということに気がつきました。コントラバス初心者には高度な難所がいくつも用意されています(今も、象がつまさきで駆け抜けていくような難所であることにはかわりありませんが)。ただ、フィナーレで、かなりにぎやかな箇所なのにベースは休みで、自分のG線がビンビンと共鳴しているのをみて、「すごい!」と思いました。 演奏は、グラモフォンのカルロス・クライバー/ウィーン・フィルが定番としてお薦めです。高校のとき、同級生がLPを自慢して聴かせてくれて、リズムがすごく鮮明だなと印象があって、ずっとあとでCDを聴いたときは2楽章の歌心のほうに強く惹きつけられました。手元にはクライバー/シカゴ響のライブもあり、これも強烈です。最近は、パーヴォ・ヤルビー/ドイツ・カンマー・フィル・ブレーメンをよく聴いています。クルーゾーによる若きカラヤンの映像(DVD)もすごいと思いますし、フルトベングラー、バーンスタインなど巨匠の時代も、ピリオド奏法も、それぞれいいなと思います。好みは色々です。 中学3年生のとき、新宿厚生年金会館で、ビエロフラーベクによるドボルザーク交響曲第5番(日本初演)で、初めて生のオーケストラを聴いたことは今も忘れられません。 CD・DVDの名演はそれはそれでお手軽で結構ですが、生の演奏にはそれに代えられないものがあると思います。是非、演奏会にお運びください。 2010/07/14 UP
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