~伊那フィルからのお知らせ~
+次回演奏会+
2012年12月2日(日)
長野県伊那文化会館
ショスタコービッチ:
交響曲第5番 ニ短調 作品47
チャイコフスキー:くるみ割り人形
指揮:征矢健之介
上伊那唯一のオーケストラ、伊那フィルハーモニー交響楽団
伊那谷の音楽シーンを作っていると言っても・・・いいんじゃない?
とにかく、音楽漬けの毎日を送っている伊那フィル団員さんに
音楽について"なんでも"語っていただくコーナーです。
クラッシックはもちろん、音楽だったらなんでもあり!
~それほど有名ではない交響曲を2曲~
初めてオーケストラを生で聴いたのは中学生の時、伊那市民会館でのN響演奏会でした。クラシック音楽なんて聞いたことがないと思っていた私の耳に、知っている旋律が流れてきたのがドヴォルザークの『新世界より』でした。クラシックは有名な旋律の宝庫だと初めて気づき、有名な旋律の曲を探しあてる為、交響曲と管弦楽曲の音源集めを始めました。
高校生になり、現在伊那フィル団員のTrp.K氏、Hrn.M氏と同じ吹奏楽部に所属していましたが、ある時の二人の会話が衝撃でした。ヘッドフォンで何かの演奏を聴いて、「これ誰の演奏かわかる?」「○○じゃない。」、なんと曲ではなく、演奏者当てをしてるじゃないですか!演奏者による解釈の違いなんて考えたこともなかった私は、このとき聴き比べの楽しみというディープな世界があることを知り、深みにはまっていきました。
さて本題。
今回のオススメは、そんな有名な旋律探しの中で出会った、魅力のある曲なのに残念ながらまだ有名ではないと思われる交響曲2曲です。
- カリンニコフ/交響曲第1番ト短調
- ヴォーン・ウィリアムズ/交響曲第5番ニ長調
カリンニコフの1番は、この曲の熱狂的なファンが存在するらしいです。洗練されていない泥臭さ満点の旋律がたまりません。CDは、2番がカップリングされているネーメ・ヤルヴィの演奏が手に入りやすいでしょうか。
ヴォーン・ウィリアムズの5番は、2006年にロジャー・ノリントンがN響定期で演奏していますが、そんなに演奏機会は多くないのではないでしょうか。さすがイギリス人作曲家の曲、イギリス音楽の響き・匂い満載です。珠玉の旋律で秀逸の一曲です。オススメはプレヴィン指揮ロンドン響です。かつて輸入盤でチューバ協奏曲がカップリングされているものといないものがあり、私は当然協奏曲がカップリングされているほうを購入しました。
おまけ。
ヴォーン・ウィリアムズと同時代のイギリスの大作曲家、組曲「惑星」で有名なホルストの作品「吹奏楽のための組曲第1番」は、管楽器奏者だけが聴いていては勿体ない名曲です。CDは多数ありますが、
Timothy Reynish指揮 Royal Northern College of Music Wind Orchestra
の演奏がオススメ。響きがマイルドだぜぇ~。
2012/07/04 UP