~伊那フィルからのお知らせ~
+次回演奏会+
第10階手作りの演奏会
「カルミナ・ブラーナ」
2014年6月8日(日)
長野県伊那文化会館
上伊那唯一のオーケストラ、伊那フィルハーモニー交響楽団
伊那谷の音楽シーンを作っていると言っても・・・いいんじゃない?
とにかく、音楽漬けの毎日を送っている伊那フィル団員さんに
音楽について"なんでも"語っていただくコーナーです。
クラッシックはもちろん、音楽だったらなんでもあり!
~運命~
私の一番好きな曲は、ベートベンの交響曲第5番「運命」の4楽章です。
曲紹介をするのに、「運命」だなんて、有名な曲で少しお恥ずかしいですが、運命の4楽章は、私の出身大学の卒業式に毎年演奏される曲で、私自身も先輩の卒業式に演奏した、非常に思い出の曲なのです。
「運命」と聞くと、ッダダダダーン、ッダダダダーン と、1楽章のメロディーが浮かぶ方が多いことでしょう。
でも4楽章も素敵なんですよ。
3楽章の終わりから4楽章へは、「アタッカ」。
すなわち、3楽章から一旦止まらずに、4楽章へと一気になだれ込みます。
金管楽器の、これぞ金管楽器と言わんばかりに広がるような「パ・パーンパーンパーン」というメロディーとともに、ほとんどの楽器が、これでもか、これでもかとメロディーを繰り広げます。
特に私の楽器、ビオラ!
これぞビオラといわんばかりの、激しい刻みです(笑)
刻み。ここでは一拍に弓を2往復する事でして、練習で4楽章をやると、一気に体力を消耗します。
それでも、やっぱり弾いて楽しい!聴いて楽しい!
私の出身大学のある山口県の3月は暖かい風が吹き、小川がせせらぎ、桜が咲きます。
苦楽を乗り越えてきたオケ仲間、研究室の仲間との別れ。
社会に出る期待感。
私にとって、それを象徴する曲で、あのときの暖かい風を思い出させてくれる
素敵なメロディー。
一番大切な曲なのです。
2013/11/26 UP