おかげさまで無事終了いたしました。 ありがとうございました。 +第22回定期演奏会(予定)+ 2009年12月6日 長野県伊那文化会館 シューマン:交響曲第3番 「ライン」 |
上伊那唯一のオーケストラ、伊那フィルハーモニー交響楽団
伊那谷の音楽シーンを作っていると言っても・・・いいんじゃない? とにかく、音楽漬けの毎日を送っている伊那フィル団員さんに 音楽について"なんでも"語っていただくコーナーです。 クラッシックはもちろん、音楽だったらなんでもあり! 〜私のこの1枚〜 エルガー作曲 チェロ協奏曲ホ短調 作品85 ヴィオラ弾きがヴィオラ曲をお勧めしなくてすみません。 だってあまりにも曲が少ないんだもん・・・ この曲を初めて聞いたのは学生時代。 大学オケの友人が賛助出演した演奏会を聞きに行ったときのこと。 終演後に「いい曲だったからCDが聞きたい!」と一緒に行った友人(ヴィオラ弾き)に話したら「すごい演奏家がいるから」と貸してもらったのがこのCD。 『伝説のチェリスト ジャクリーヌ・デュ・プレ』 EMIミュージック・ジャパン 参考までに *デュ・プレは幼くしてその才能を開花させるが、難病を患い42歳という若さで死去したイギリスの女性チェリスト *チェロコンとはチェロ協奏曲(コンチェルト)の略 クラッシク曲はスルメ曲(聞けば聞くほど味わいが出てくる)という私の概念をふっ飛ばしてくれたのが1曲目に収録されているのエルガーのチェロコン。 冒頭のチェロ独奏の旋律を聞いた瞬間、全身に鳥肌が。 その力強くて深い音色。 続いて奏でられる哀愁漂うメロディーの中に宿る生々しいまでの躍動感。 この時点ですでにKO。 あとは彼女の情熱溢れる音に引きずりこまれ、その世界にどっぷり漬かるまでに時間はかからず。 曲が終わるころにはすっかり魅せられていました。 個人的にはエルガーのチェロコン=デュ・プレ、と言っても過言ではないと思っているくらいの名演奏。 協奏曲なのでバックではオケが演奏しているけれど、もうデュ・プレの音しか耳に入りません。 ヴィオラがひそかにおいしい場所があるとか関係ありません。 この情熱溢れる彼女の演奏スタイルに批判的な意見も多かったそう。 でもこれこそがデュ・プレの魅力。誰にも再現できない彼女だけ音。 彼女の死後、彼女の愛器はお茶の間にもおなじみのチェリスト ヨー・ヨー・マに寄贈されている。 彼の弾くエルガーのチェロコンも好きだけど、個人的にはデュ・プレに軍配。 衝撃的なプレイを最初に聞いてしまった後遺症は未だ健在。 エルガーのチェロコン以外にも、有名どころのサン=サーンスの「白鳥」など短い曲も収録されていてどなたでも聞きやすい一枚だと思います。 さあ、あなたも魅惑のデュ・プレの世界を召しませ。 2009/06/01 UP
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