昔から日本人とお米は切っても切れないもので、稲作を中心としてきた日本人は田植えに収穫と、その節目節目に神様に祈りを捧げてきました。そのお米から醸し出す日本酒は、古事記にも書かれているように古くから日本人の生活の癒しとなり、また「まつり」には日本酒を必ずお供えし「直会(なおらい)」ではお供えした日本酒(御神酒)をいただきます。
「御神酒(おみき)あがらぬ神は無し」…ということで、神社から駒ヶ根唯一の酒蔵「長生社」をご紹介させていただきます。
「長生社」は明治16年の創業、「長生社」といえば「信濃鶴(しなのつる)」、日本でも数少ない「純米酒」しか造っていない蔵ですが、すべてを「純米酒」だけにしたのは今から10年前、「純米酒」しか造らない蔵が数えるくらいしかなかった頃ですから、当時にしてみれば思いきったことをしたものです。今となっては、その決断が功を奏し、地元ではもちろん県内外からも愛されるお酒となりました。
昨年、全国新酒鑑評会で「金賞」を受賞されたことは記憶に新しいところですが、そのことは「長生社」のみならず地元駒ヶ根市民にとっても名誉なことであり大変誇りに思っています。というのも、地元で出来たお米「美山錦」を地元の水「中央アルプスの伏流水」で醸したお酒が全国で認められたのですから、これ以上嬉しいことはありません。
かく言う私も「鶴中(信濃鶴中毒)」、日本の神様と同じで(笑)日本酒しか飲めませんが、各地の美味しいお酒をいただいても最後は「信濃鶴」に帰ってきて、やっぱ「信濃鶴」が一番だと確認し、ここに生まれ普通に「信濃鶴」が飲めることに感謝しています。
地元づくしの「信濃鶴」、お土産にももってこい!普通純米・特別純米・純米大吟醸の3種類です♪
(紹介者 五十鈴神社 白鳥俊明さん)
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次回は、酒造株式会社長生社さんからそば職人の塙和貴さんを紹介していただきます。お楽しみに!
2011/04/22 UP