皆さん、初めまして。飯島町にあるNPO法人アクターズゼミナール伊那塾と申します。
イベントコーナーに掲載されている、11月23日(月・祝)に行う「ココロとカラダで旅するイーハトーヴの世界」について、裏側を色々ご紹介させていただきます。
第一回目の今回は企画の経緯、目的を紹介します。
この企画は「キッズミュージカル かんざき由布子のダンスワークショップin飯島(以下、キッズミュージカル)」の最終発表会に当たります。
キッズミュージカルは飯島周辺地域に住む園児(年長)小中学生を対象にした、体験型のダンス演劇講座です。
5月から11月までの半年間、東京からプロの振り付け師でありご自身もダンサーである神崎由布子さんを定期的にお招きしてダンス講習をうけ、最終的には発表会を行い、地域の皆さんにご覧いただいています。
NPO法人こまがね演劇文化創造劇場さんで3回行われ、当団体では2回目、合計5回目の開催となります。
キッズミュージカルの目的は単に技術の向上ではなく、演劇を通して子供達の発想力や自由な発言力、体を動かし、心を動かす自己表現力の向上を大切にしています。
子供達と接してみて思ったのですが、意外と子供達は「規制」が多く、怒られないように間違わないようにと大人の顔色を伺いながら生活しています。
たしかにそうしないと色々危険な世の中ではありますが、だからこそ感じたことを素直に口に出して発散する機会として舞台というものがあってもいいのではないかと思っています。
また、他校他学年の子どもとの交流により、たくさんの友達ができたり、年下の子の面倒をみる責任感が生まれたり、いろいろな副産物が生まれています。また普段大騒ぎして言うことを聞かない子も集団のなかでの決まりごとを学んだり、ダンスによるエネルギーの集中と発散の繰り返しによって落ち着きが出てきたり、自分よりももっと大騒ぎする子を見て大人しくなったり・・・とうれしい誤算が多々発生しています。
今年は3月より公募をはじめ、5月に開講式を行い今まで稽古を積み重ねています。
今年は宮田村から中川村までの33人が参加しています。
練習は飯島町文化館をメインに、飯島町公民館(成人大学センター)や田切体育館で行います。
これは開講式直後の様子。
早速ダンスの振り付けが行われています。
左側にいる人が神崎先生。小さいですが大変パワフルな方です。
神崎先生は飯島町のほかに、沖縄県那覇市、福岡県博多市、東京都足立区などでも同じような活動をされています。
ですので子供達の扱いは手馴れたもの。ドンドンと指導をしていってくださいます。
頭の先から手の指の先まで全部の神経を集中させること、どんな気持ちで踊るか、どんな踊りなのか、どんなことをお客さんに届けて踊るのか。たくさんのお話をしてくれます。
神崎先生の指示ひとつで子供達の表情や動きがドンドン変わっていきます。
そんな子どもたちを観ていると、人の心を動かすのはダンスのうまい下手よりも、輝く笑顔や真剣な表情だなと思い知らされます。
お稽古の様子はブログでも紹介していますので是非ご覧ください。
全員でお昼寝・・・ではありません。これはストレッチをしている様子です。
この日は神崎先生がいない日の稽古。
神崎先生はお忙しいので、飯島に来られない日は地元の指導者が代わりにお稽古を進めます。
真ん中で立っている二人が地元の指導者。この二人は特に教育の資格を持っているわけではありません。上伊那周辺でアマチュア演劇活動をしている役者さんです。この企画に賛同し、第1回目から神崎先生とともに子どもの指導に当たっています。
この二人のほかにも多数ボランティアスタッフがいます。お稽古の進行の補助や神崎先生の助手、発表会の舞台制作などたくさんのことをしてくれています。
現在ボランティアスタッフも募集中です。興味のある方はぜひご連絡ください!
ダンスや演劇に興味のある方はもちろんどうぞ。プロの振り付け師からタダで教わるチャンスです。また踊れなくても子供が好きなら大丈夫。一緒にストレッチするだけでダイエット効果もありますよ!
この日は発表会に使う小道具の作成を全員で行いました。
保護者にもきていただいてお手伝いいただきました。
発表会は宮沢賢治の「雪渡り」を題材にしていますので、キツネの尻尾を作りました。
子供達の試行錯誤により個性豊かなシッポが出来上がりました。
後日にはミミのついた帽子も完成し、あとは発表会の練習をするばかり!
どんなものが出来上がったかは発表会で是非ご覧ください。
この企画は来年も行いますので、お子さんを参加させたい、ボランティアスタッフとして参加したいという方がいましたらぜひどうぞ!お待ちしています。
2009/10/29 UP