さて今回は舞台稽古から本番までの様子をご紹介したいと思います。
まずは舞台稽古から。
劇場入りしてからもマスクで厳戒態勢!
お客さんは来てくれるのでしょうか・・・不安でいっぱいですが本番はやってきます。
まずは舞台の中は危険がいっぱいなので、舞台上を見学して廻ります。
舞台上には既に音響や照明などが設置されてますし、本番の舞台袖は真っ暗です。
興奮したりあせったりして怪我をしないように、との注意を受けます。
ちなみに床の上に貼ってある赤や緑の線はダンスの立ち居地を覚えるためのものです。これは奥行きを覚えるために、横向きに貼ってありますが、横の位置を覚えるための番号札も貼って有ります。
番号札は大人がやるお芝居やミュージカルでも行っています。一度に大勢が踊るシーンなどでは正確な立ち居地が要求されますので、このように番号を振って立ち居地を覚えます。
そして立ち居地を確認したあと、実際に踊ってみて安全かどうか、見栄えがどうかを確認します。
ここからはもう大人のお芝居と全く同じことをします。
実際に照明をいれて、真っ暗の中で歩くことが出来るか、決められた音楽の長さの中で自分の立ち居地まで行くことができるか、いけない場合はどうするのか、本番に向けてたくさんの微調整をします。
実は今回、インフルエンザの影響で本番当日になるまで全員がそろうことがありませんでした!
なので本番直前まで立ち居地の確認を行いました。
子ども達は疲れたんじゃないかとも思うのですが、適度な緊張感を持って本番に臨むことが出来たんじゃないかとも思います。
そしていよいよ本番!
受け付けは子ども達のお母さん方がやってくださいました。
ロビーに展示してあった子ども達の稽古写真もお母さん達が貼ってくださいました。ありがとうございます!
受付ではアルコールの消毒液が用意され、マスクが無料で配布されました。子どものお客さんも多いですし、もちろん出演する子ども達はマスクをしませんから、万が一のためにお客様全員にマスクの着用をお願いしました。
物語は、ゆふ先生(神崎先生)と子ども達との出会いからはじまり、宮沢賢治の「雪渡り」へと移っていきます。
高学年の朗読とお芝居が交差して、どんどんとお客さんを物語の世界へ連れてゆきます。
「雪渡り」自体が「子どもしか来てはいけない世界」の物語ですので、キッズミュージカルの子ども達が心を動かして表現することで、よりリアルに物語の世界を表現出来たのではないかと思います。
ちなみに今回は大人の出演シーンも用意しました。
指導やアシスタントをしている先生たちと、地元アマチュアで活動中の俳優さん、そして飯島町出身の高校生2名が出演してくれました。
先生や高校生も実は地元でいろんなお芝居に参加しているベテラン俳優さんたちで、子ども達のお芝居を引き締めるため脇を固めてくださいました。
キッズミュージカルとはいいつつも、大人たちもたくさん勉強をさせてもらえる舞台でもありました。
なにより子ども達がたくさん歌って踊って新しい友達を作って、宮沢賢治の世界を楽しんだということがこのワークショップの目的であり、何よりの成果でないかと思います。
得意不得意がありますが、それを含めて自分の気持ちを表現できるというのはとても素敵なことだと思います。
来年もたくさん歌って踊って、賢治さんの世界を楽しみたいと思います!
是非来年は一緒に参加していただくか、劇場で子ども達の発表会を見てください。
ありがとうございました。
2009/12/07 UP